哲学沼

負け犬

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顔面タトゥーだらけのアンダーグラウンドに生きるハードコアラッパー龍。 その絶望的な人生をリリックにしたMVがクチコミだけで大反響。「渇き」38万再生、「負け犬」20万再生を叩き出す。 以下本文より ーーーーーーーーーーーーーーー 何もない港町。さびれたスナックと温泉宿が肩を寄せ合うこの町が俺の郷里。歳の離れた弟が言う。 「なんでパパ、ママ、おうちにいないの?」 ってセリフを聞き慣れた頃には人生をある程度は達観していたと自負している。実の父親はバブル期に伊豆のリゾート開発をしていた不動産屋だった。母親は夜の銀座で働く借金苦のホステス。父に見初められた若い母は俺を身籠り産んだ。昭和63年の春だった。だが父には本妻と息子がいた。俗に言う妾腹ってヤツでよくあるメロドラマの様なクソみてーな話だ。父からは認知もされず戸籍上の父親は日系チャイニーズの顔も知らないオッサンだ。認知すら出来ない父だったが母に心底ホレていたようで大金をつぎ込み、家や車装飾品で総額20億は越えていたと聞いた。 幼いながらに当時のデカい家と金銀ギラギラは記憶に残っている。そんな生活が続いていたなら俺は愛がなくても幸せだったのだろう。だが人生はそんなに甘くはない。父は自分の部下に裏切られヤクザに会社を乗っ取られて多額の借金の末に蒸発。その後殺された。母も父が蒸発前に身籠った弟を産んでから新しい男と姿を消した。元々遊び呆けていた2人がいなくても当時の俺は何も感じなかった。ただ産まれたばかりの弟を守るという気持ちだけが強かった。父と母は家政婦代わりに母の母親、つまり俺の祖母に金を渡して俺ら兄弟の面倒を見させていた。だけど祖母は重度のギャンブル依存症。競輪場での物乞いが日常となった。俺が8歳、弟が2歳の頃だ。Ghettoなんて言葉も知らない。まさかHIP-HOPと出会うとも思っていない。ただ幼いながらに負け犬の渇きってヤツを覚えたクソガキの物語。 環境や境遇を悲観して罪を犯し、今を優先しすぎるが故に自暴自棄になり未来を蔑ろにしてしまう選択をしても決して全てを諦めないで欲しい。 必ず光が見えるはずだから。 だってこんな俺みたいな負け犬だって変われたのだから。 ーーーーーーーーーーーーーーー 複雑な家庭環境に育ち喧嘩と万引きに明け暮れていた少年時代、ラジオで流れてきた「人間発電所」に衝撃を受けヒップホップと出会い、人生が変わった。ラッパーになる夢を持ちつつも、抗えない人生のうねりに身を任せるようにアンダーグラウンドの世界に身を投じた。ドラッグ、違法シノギ、タタキ、中学生時代から数々の逮捕歴。彼の人生に選択肢の言葉はない。地獄から這い上がるにはラッパーになるしかなかった。 そんな彼も愛する人と出会い結婚、子供も生まれたことで、アンダーグラウンドの世界から足を洗うため、刑務所に収監。魂の叫びの獄中記。人生の禊を終え、ラッパーとして再生を目指す漢の心からの叫びに刮目せよ!

著者名:
出版社名: 東京キララ社
ISBNコード: 9784903883885
発売日: 2025年08月19日頃
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